2024年8月。起きてきた自分に突如嫁がかけてきた言葉。
「香港エクスプレスがセールやってたから酔っぱらった勢いでとっちゃった」
突如として、香港行きが決定した。
それから半年がたち、我々はYCATから夜行バスに揺られてまずは京都へ向かっていた。
香港に行くのになぜ京都?となるが、今回のセール、「関空発着」だったためなにかしらの手段で関西へ行く必要があった。そのため、寄り道として京都を選んだという形になる。
京都まで選んだのはウィラー。ここの特徴ともいわれるシェル型のシートは夜行バスがあまり好きではない自分でもほどほどに眠ることができた。
初めての夜行バスでババ(4列トイレ無し)を引いてもう二度と乗らんぞ!って思ったりもしたがこういうのなら今後も選択肢になりそう。
地味に京都駅を歩くのは中3ぶり…あの頃はまだこのホームには103系が来ていたはず。221系もすっかり更新され、前面には”耳”がついていたり…
新快速を待っているとやってきたのは「スーパーはくと」。撮影日から2か月後の改正で京都乗り入れが廃止、新大阪まで短縮されたので地味に貴重な写真となった。
2駅東京方へ戻り、下車したのは大津。
ここから少し歩くと、「京津線」の併用軌道区間がある。今回は香港の前哨戦としてこの「京津線」を撮影していく。(ぶっちゃけ今回の記事はほとんど京津線でタイトル詐欺といってもおかしくないです、ごめんなさい)
雪が残る大津の街を走る800形。
とにかくデカい。併用軌道区間を普通鉄道サイズの車両が走っている路線だと、地元から近い路線として江ノ電があげられるがそれよりもでかい。
ちなみにこの日の大津は雪があることからもわかると思うが、ありえないくらい寒かった。
こんな感じで交差点とくっついている踏切、都電荒川線の町屋七丁目のあたりで見たことある。
どうみたって車両は路面電車じゃないのに、この風景はどうみても路面電車の風景。
長編成の路面電車(たとえば5連接とか)は日本にも存在するけれど、やっぱりこの威圧感は普通鉄道サイズの車両にしか出せない。
浜大津駅まで歩き、京津線の出発シーンを撮影。
浜大津駅を出ると早速左に90度の急カーブを通って街をゆったりと進む。
信号に引っかかって止まるのもトラムならでは。
上栄町からずっとまっすぐ進んできて、浜大津で大きく曲がる。この大きな車体でこれ曲がれちゃうんだな~と感心。
こちらは京津線とともに「大津線系統」の一員である石山坂本線。京津線に比べると一回り車両のサイズ感が小さいが、それでも江ノ電よりでかい。
上栄町~浜大津のわずかな併用軌道区間だが、こう見るといろいろ味のある風景が多くてよい。
最後は浜大津駅のペデストリアンデッキから京津線と石山坂本線の合流部をウォッチングする。
合流部に突入してきた京津線は車体を大きく揺らしながらカーブを曲がってくる。迫力満点!
車体の色も相まって、蛇のように見えてくる。
石山坂本線はまっすぐ入ってくる。京津線の車両を見た後だとかわいいな~ってなる。
撮影を終えてラウワンでオンゲキの行脚(音ゲー)をやり無事に「滋賀勢」の称号を獲得したところで、駅へ戻っているとなにやらエモい建物があったのでそれとも絡めて撮影。
この施設はもともと大津公会堂という施設で、建築年は1934年と戦前の建物。
いまはレストランや会議室、貸しホールなどの公共施設となっている。 そしてここで撮影していると、換気扇からおいしそうなお肉の匂いが漂ってきて朝に何も食べてなかった自分の腹にダイレクトアタックを決められた…
今回は時間がなかったが、もうすこし時間があるときにはここでご飯を食べてもいいかなと思った(近江牛が食べれるらしい)
大津から新快速で直接大阪まで行ってもよかったが、浜大津から大津が地味に離れているのと、せっかくなので京津線に乗りたいと思い山科まで乗車。
併用軌道区間に関しては視点が高いことを除いては完全に路面電車から見る景色。しかしすこし走ると…
山間に入り極めつけはこの超急カーブ。なんと半径は45m。
4両編成なのに一番後ろの部分は見えないという常識では考えられない光景にただただ驚愕… もちろん制限速度も20キロと自転車の方が早いんじゃないかというレベルで軋む音をたてながら、ゆっくり曲がっていく。
このカーブを上から撮影できるポイントがあるので、次回関西に行くことがあれば行ってみたい(この日は時間がカツカツで行く余裕がありませんでした)
山科で新快速に乗り換え、さすがの俊足っぷりであっという間に大阪に着いた。すると…
まさかのサロンカーなにわとDD51の重連が止まっていた。
地味にサロンカーなにわを見るのも初めてで、こんな偶然あるんだとびっくり。普通に撮影したかったが飛行機の時間が刻一刻と迫っているので横からパチリと撮って退散。
新今宮から南海に乗り、いよいよ関西空港着。
さあ、出国のお時間です。
今回ご利用するのは香港エクスプレス(UO)。香港のLCC会社で日本のいろんな都市に飛行機を飛ばしている(近いところだと静岡にもきてる)
香港までだいたい3時間半くらいのフライト、夕焼けを見ながらの着陸となった。
香港の摩天楼がみえるかな~と思って期待していたが、想像以上に空気が悪いのと逆光だったことも相まって、着陸直前までなにも見えなかったw
空港からはバスでいよいよ香港島へ!
香港を走るバスはほとんどが2階建て!運よくその2階建てバスの2階部分の一番先頭の座席をとれたのでクルーズ。
中心部が近づくにつれて景色がどんどん明るくなり、摩天楼や巨大なクレーン群の中を駆け巡る。
そして路面電車沿いの停留所につき、バスを降りてみると…
デカい。どの建物もまっすぐ空に伸びており、まるで深い谷にいるかのような気分になる。
古い建物も新しい建物もとにかく高層で、視界に低い建物が見当たらない異質な光景。
そしてそこを走る路面電車も2階建て!いよいよ今回の香港のメインコンテンツである「香港電車」とついにご対面。
香港といえば街を彩るネオン看板、というイメージがあるが撤去が進んでおりあまり路面電車と絡められるところがなかったが、なんとか撮影。裏路地などに小さながらもしぶとく生き残っている。
それにしても香港電車は派手なラッピングが多い。上の写真の車両は佐賀牛の広告、すれ違う車両はターキッシュエアラインズ(トルコの航空会社)の広告と、ほぼ全部の車両になにかしらの広告がついている。
こうやって歩道から直接乗れるところを見ると、やっぱり路面電車なんだなあって感じがする。
この葉っぱのような看板も、香港にかろうじて残るネオン看板の一つ。
このお店は香港で、1998年の返還よりもずっと前から茶葉の専門店として営業しているらしい。
まだ香港に到着して数時間だったが、もうずっと撮影しっぱなしだった。
ただ、夜行バスや大津でも動きまわった疲れが回ってきたのと、本数が減ってきたので夜ご飯を食べ、ホテルへ。
ATMに寄った時に横に不動産のお店があったので物件を眺めてみる。
780萬香港ドル… 1香港ドルは18円… つまり1億4040万円の物件ということになる。高え!建物も高いが同様に値段も高かったようだ。
なんなら香港は物価が高い。日本でよく見るお~いお茶が12香港ドル、つまり216円くらいもする。山の上かディズニーでしか聞いたことのない値段に仰天。これまで行った国は物価がほぼ日本と同一か安い国だったので(とはいえ3か国しか行ってなかったが)これは厳しいと感じてしまった。まあ仕方がない。
ホテルに帰着してからは疲労も相まってか即就寝をキメてしまった。②では香港の路面電車をとにかく徹底的に撮っていく。
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