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旅行記
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近くて遠い、あの島へ 新島観光記
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突然自分語りになって申し訳ないが、自分は結構都内に縁がある。12年在住していたし、いまも会社は都内だったり、休みの日のお出かけなどでかなり都内には出向く。でもそれはだいたい23区で、たまに青梅線の撮影などで多摩地域に行くかなってくらい。なんだかんだ人生25年で何度も行った都内だが、まだ行ったことのない都内がある。

「伊豆諸島」をはじめとした東京の島嶼部である。前々から「東京の島」がどんなものか気になっていた…。
生まれて25年、都内在住歴12年にしてはじめての「東京の島」への旅に出かける。

というわけで今回は観光要素百パー、電車成分ゼロにてお送りします!!!

小田急線でいつも通り快急で登戸へ、そこから乗り換えで狛江へ。
普段狛江で降りることがない(駅前の松のやに行くくらい)なので、なかなか新鮮。

小田急バスに揺られること30分で今回訪れる施設の最寄りバス停に到着。察しのいい人はこの時点でどこに行くのかわかるかもしれない。
歩くこと10分。

今回の旅の起点、「調布飛行場」に到着。
ここ調布からの定期便は全て東京都内にある離島への便になる。

あいにくこの日も上空の天気が芳しくなく、運航の判断を行っている状態である「天候調査中」のステータスになっていたが、予定時刻の15分前に自分たちの便は運航が決定。保安検査場を通り、待合室で搭乗を待つ。

待合室のテレビにて、非常用設備についての動画を見るスタイル。
右側には実際の機体がとまっている。ちっちぇ…

係員から案内があったので待合室から飛行機へ。ターミナルビルからエプロンを歩いて向かう!ボーディングブリッジやバスでの搭乗ならよくあるが、こうやって歩いて乗るのは初めてだ。

間近で見ても、小さい!!!今回乗るのは「ドルニエ228」。ドイツ・ドルニエ社製の19人乗り飛行機である。ちなみに人生初めてのプロペラ機の飛行機だったりする。
ちなみに機体の左右の重量バランスをそろえるためか、座席はそれに合わせて決められる。名前を呼ばれた人から機内に乗っていく感じだ。

機内に入るとさらにその小ささがよくわかる。まず、乗り降りする時にはちょっとかがまないと進めないくらい低く、カニ歩きのように歩かないと進めないくらい通路が狭い。
バスよりも狭く、まるでハイエースに乗っているかのような気分になる。

定刻から10分ほど遅れて離陸。雲が低いのもあってか三鷹駅付近が見えたと思ったら、視界がゼロに。それと同時に機体が揺れる。

今回自分が座った席は左プロペラの横の席だったのでブンブン回るのがよく見えた。
しばらくすると海上に出たからなのか、時折大きな揺れが起きる。機体が小さいのもあって、風に流されているのが視覚的にもわかる。

一瞬大島が見えたかと思うと大きく旋回して高度を下げていき、雲の隙間から海が見えだすとあっという間に新島に着陸。
新島に着くときの風景がすごかったのだが、離着陸時にはすべての電子機器の電源を切るよう指示されていたので撮影できず。

というわけで、今回は伊豆諸島の中から「新島」を選択。東京から約160キロ。初めて都内の移動に飛行機を使用する経験ができた。
個人的にもATR(RACなどの沖縄離島路線)や、ボンQ(ANAの一部路線)のようなそこそこメジャーなプロペラ機に乗る前にドルニエというレアなプロペラ機に乗れて大変面白かった。

ターミナルビルを後にし、島の中心部まで歩く。

歩いて15分くらいで中心部「本村」地区に到着。この離島のおだやかな感じがたまらない。
それに対して、島は結構急峻な地形も多く、ここでも通りの向こうにものすごい岩肌が見える。

レンタサイクルを借りてむかったのは「湯の浜露天温泉」。なんと24時間営業・無料の露天風呂である。

(ストリートビューにて失礼)
こんな感じで温泉が広がっており、水着着用必須スタイルになる。まるで神殿のように石造りの柱が建っているが、これは島特産の「コーガ石」というもので、黒雲母流紋岩と呼ばれる火山性の軽石とのこと。
ちなみに、なんと新島とイタリアのリパリ島でしか採れない超レアものでびっくり。

(これまたストリートビューにて失礼)
階段をあがってみるとこの開放感!四方向すべての視界が開けており、美しい新島の海が見下ろせる。これが無料って凄まじい。
ちなみに海に近い温泉ってこともあってか、かなり塩味の強い温泉になっていた。

さっぱりしてあがったところで、露天風呂から比較的近いところにある「新島ガラスセンター」に行ってみる。
すると、なにか催事をやっている模様。なんの催事なのか聞いてみると、「新島国際ガラスアートフェスティバル」なるものをやっているらしい。今年で36回目という、かなり歴史のあるものだとのこと。別の建物に移って様子を見に行ってみる。

ワークショップを行っており、アメリカはノースカロライナから来日したガラス作品の芸術家が実演していた。
あまり知識がないので小学生並みの感想ではあるが、火の加減を含めてとても繊細な動きが求められるな~と感じた。その横ではオークションもやっていたのでチラ見。

ガラスの骨格でできた魚。とんでもなく繊細だ… ちょっとの衝撃でも与えてはいけないやつ。
よくガラスという固い物体でこれを表現できたな…とただただ感心するばかり。

そしてこれは先ほど実演していた方の作品。中間部分に鳥がかたどられている。
これもよくこんなに美しく形にできるよなと驚愕。そのほかにも様々なガラス芸術品が展示されていた(見るだけだったけど)

その次はどこに行こうか考えた結果、新島村博物館へ。
新島がどのようにしてできたのかという展示から、新島の自然についての展示、そして新島がかつて流刑地の一つであったという説明、そこから発展した文化などの説明がかなりしっかりされていた。
他にも、のちほど食べることになる、新島の特産である「くさや」についての展示もあった。

博物館に閉館ギリギリまでいたのであっという間に17時。夜ご飯は18時半からの予定だったのでチェックインしに旅館へ戻る。
少しゆっくりしてからレンタサイクルを戻し、いよいよ今回の旅行のメインディッシュへ。
今夜は「栄寿司」さんにて、宴を開くーーーーー。

まず最初に着弾したのは、くさや!!!
強烈に匂う!!!さすが東洋のシュールストレミングとか言われているだけあって離れていても漂ってくる。
しかし、食べてみるととても美味しい。まあ食べるときに鼻の中に強烈なくさやの匂いが突き抜けていくんだけどねw

そして…待ってました。いよいよやってきた。
「島寿司」である。ネタを軽く醤油漬けにしているからか茶色っぽい見た目で、ネタの上には寿司でよく見るワサビではなくからしが乗っている。ネタはめだい、かんぱち、まだいと地魚ぞろい。
食べてみると感動的なおいしさ!!!醤油漬けになりからしが乗ったネタとと少し甘めの酢飯がとても良いハーモニー。
これのために東京の島へ、やっとこれたとしばらく感傷的になっていた(実は半年前、八丈島に行く予定が欠航になり羽田空港で無念の旅行中止という苦渋を味わった…)

そしてこれも新島の名産、「明日葉」の天ぷらである。サクサクでとっても美味しかった。
もう気分最高、満腹になったところで退店。ちなみに島寿司をもう1皿お代わりしてしまった。最高すぎる。

そのまま宿に戻る。残念ながら天気がよろしくなく星空も見えなかったので部屋で二次会をやっていたら眠気が来てあっという間に寝てしまった…

翌日。
ひとつ気がかりなことがあった。帰りは船なのだが、ここ数日連続で海上の天候不良で新島からの帰り便が欠航になっているのである。
正確には逆方向の神津島行に乗って、そのまま神津島から折り返して向かってくれとのこと。神津島からの戻りは式根島・新島・利島をすっ飛ばして大島に行くコースをとっていたのだ。それをやられると新島を出る時間が早くなってしまうのだが…

なんとうれしいことにこの日はちゃんと神津島から式根島・新島・利島を経由して帰ってくれるらしい。よかった~~~~!!!

おかげさまで急いでかきこむことなく、ゆったりと宿の朝食を楽しむことができた。
さばの脂がとってものっており、非常に美味。ご飯も大量に用意されていて朝から満腹になった。

この日も雨予報だったのだが、奇跡的に雨が降っていなかったのでちょっと散歩。

曇っていてもこの青い海。これがもし晴れていたらどんなに綺麗なことか…!
また晴れの時に狙って行くしかない。

逆を向いてみるとまるで北海道の海岸のように山が迫っている。かつてはあの部分だけが島で、自分たちがいる村の中心部は隆起してできた土地、かつては海の底にあったのだそう(昨日の新島村博物館での展示)

最後は立ち寄った農協で明日葉アイスと明日葉ジュースで一服。
どちらも明日葉特有の苦みがいい感じの味わいになっていた。他にも明日葉(本体)や柚子胡椒などを買った。

歩くこと15分くらいで新島港旅客ターミナルに到着。

最後にお土産屋を覗いていると、緑色のガラスがあったのでちょっと見てみる。

これが「新島ガラス」。温泉の石柱にもなっている「コーガ石」を元にガラスを作るとこのような淡い緑色のガラスになる。コーガ石に含まれている鉄分がこの淡い緑色を形作っているのだそう。なのでこの鉄分の含有量によってガラスの色もわずかではあるが変わる。
今回はこのガラスと、嫁に新島ガラスのアクセサリーがついたピアスを買った。

「ぼ~~~」と大きい汽笛をあげて、帰りの船「さるびあ丸」が入港してきた。今回は横浜までのおよそ6時間、お世話になる。

出航。蛍の光が流れ、ゆっくりと新島を離れる。

入れ替わりで入ってきたのは下田からのカーフェリー。もしかしたら下田まで電車で行って、そこから船で新島とか式根島にわたるのもちょっと面白い気がする。

どんどん新島が離れていく。この瞬間は結構寂しい気持ちになるね…
飛行機や新幹線の旅とかでは味わえないこの後ろの景色、すごい旅情をかきたてられる。

そんな風に感傷的になっていたのもつかの間、海の様子が急変。利島付近まで来ると明らかに波が高くなり船が揺れる。
元から船酔いに弱いので、デッキで風を浴びてなんとか体調を抑える。

体調が落ちついたので、船内の食堂でカレー。明日葉が入っているのでちょっと緑色になっているのが特徴。

そしてその後は潮風を浴びながら酒をいただく。くさやスティックをおつまみにしてちびちびと…
ちなみにこのスティックもなかなか強烈に匂うので、室内の二等船室では絶対にあけられないw

途中利島・大島と立ち寄り、部屋でうとうとしているとあっという間に東京湾の中へ。浦賀水道をゆっくり進み、日が暮れるともう横浜の港湾地帯。

本牧ふ頭のコンテナターミナル、そしてさるびあ丸よりも何倍もでかいコンテナ船。

そして横浜ベイブリッジの下を通過していく。これもなかなか体験できない…!

ベイブリッジをくぐると、いつもの横浜ベイエリアがお出迎え。でもいつもは陸からの景色か、高速道路の高い視点でしか見れないのでゆっくりこの高さで見れるのは格別。

やがて、ゆっくり接近するのは「横浜・大さん橋」。
びっくりしたのは乗船列。なんとたくさんの人がここ横浜から乗船してくる。実はさるびあ丸は横浜寄港時に限り「横浜大さん橋⇒東京竹芝」の区間のみの乗船ができ、その間は夜景がきれいなこともあってか多くの人たちが乗ってくるのだそう…。

何はともあれ無事に定刻に横浜大さん橋に到着。土休日に限り横浜にも寄港してくれるのだが、神奈川県民としてはとてもありがたい。竹芝あたりの夜景は見れなかったが、また竹芝から船に乗るときにじっくり楽しもうかなと思う。

最後は大さん橋の建物の屋上から乗ってきた船をお見送り。懐中電灯を振ったらデッキにいる人たちがレスポンスしてくれた。
東京竹芝まであと1時間45分、よき船旅をーーーーー。

というわけで今回の新島旅行はおしまい。

ちなみに実際は今回、半年前の八丈島のリベンジを行う予定だった。ところが、行く予定の2週間前に台風が直撃し島のインフラも大きく被害を受けた。泊まる予定だった旅館からキャンセルをお願いされたので2回目の断念、そして代替地として新島へ渡った。
結果として新島の良さをいろいろと知ることができてとてもよかった。今回ドン曇りだったので次は晴れの新島リベンジ、そして3度目の正直として八丈島へのリベンジも果たしたいところである。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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