前回の続きです。
列車は朝焼けの草原を北上していく。
快速なのでこまめに色々な駅に停車して乗降を行う。
途中で普通列車と交換。バンコク近郊でよく見るステンレスの気動車より1世代前の車両がこの地域では活躍している。
ノーンカーイの手前、ウドンターニーはタイ東北地方有数の都市で、ここでの下車も多かった。発車してからしばらくすると…
乗務員がやってきてキビキビと寝台を片付けていく。ウドンターニーから先は寝台を座席として使う、いわゆるヒルネ運用になる。
ウドンターニーからノーンカーイは無停車。40分くらいで到着した。
ここで全員一旦下車。
我々のようにノーンカーイから引き続きラオス方面に行く人々は一度出国ブースへ。
その間に、ヴィエンチャンまで行く編成のみがホーム前方へ移動する。
機関車もここでお馴染みアルストムに交代。これまで引っ張っていたQSY型は荷物車と共に入れ替えを行なっていた。
ここから先のラオス区間も通票閉塞で、タブレットの受渡しが行われる。
駅名標に示されている通り、タイはここまで。次の駅はラオス人民民主共和国、ターナレーンである。
車内でしばらく待っていると、警笛が鳴り発車。いよいよタイを離れ、ラオスへ…。
生憎の雨で窓からの景色があまり見れなかったが、ゆっくりと第一タイラオス友好橋を渡っていく。橋の真ん中で国旗がタイからラオスに変わった。人生10ヶ国目、ラオス。
橋を渡ってすぐのターナレーンには、これまたJR北海道から譲渡されたDD51が入替で使用されていた。
一旦停車ののち、再びヴィエンチャンへ動き出す。それから15分ほどで終着ヴィエンチャンに到着。
写真がとんでもないことになっているが、これは列車から降りた瞬間にカメラが曇ったせいw
車内の冷房が強すぎたために、カバンの中ごとキンキンに冷えたせいでカメラを出したらあっという間に結露してしまった。
入国カードを書いて、入国審査列に並ぶ。15分くらいして自分の番。問題なく、入国の許可が出た。と思った次の瞬間。
「20バーツよこしな」と言わんばかりに棚から20パーツ札を出してぴらぴらと見せてくる。賄賂だ!!!ラオスへの陸路での入国の時は20バーツの賄賂が取られるとネットでも見てたのだが、本当だった。日本円で換算すると100円前後。まあトラブりたくないし払ったけどね…
なんとか折り返し列車の発車前に入国審査を終え、駅の外へ出てみるとなんと動き出しているではないか。
乗る人が全員揃ったからなのか、5分ほど早発してしまった。ナンテコッタイ
とりあえずここにいても何もすることがないので、ヴィエンチャン中心部へ。
マイクロバスに乗って30分くらいで着いた。
謎の凱旋門。どうやら本当にフランスの本家をモチーフにして作成したらしい。
中心部のバスターミナルに着くと、降りた途端客引きの嵐。タイでも目が合った瞬間猛烈な客引きに合うことは多々あったが、レベルが違う。
意外とお昼近くになってたので腹ごしらえ。
結構あっさりとしたヌードルなのだが、辛い肉味噌を追加しながら食べることでお好みの辛さにできるというもの。美味しかった。
ラオスは国名から察せると思うが社会主義国である。なので通りには至る所にお馴染みの「鍬とトンカチ」のマークがある。こういう旗こそいっぱいあるが、中国の「社会主義核心価値観」とかみたいに街中にスローガンがたくさんあるわけではないのでこの旗以外から社会主義成分は味わえなかった。
先ほどのバスターミナル近くのショッピングモールに立ち寄ってみる。
中層階には謎の宝石屋、そしてその上には布屋が立ち並んでいる。ラオスの布はかなり良質なんだとか。布の素材についてはあまり詳しくはないのだが、シルクっぽい見た目をしていた。
逆に既製品の服はあまりなく、”らしい”衣装を買おうという試みは失敗。
さて、鉄道がなく失礼だが観光スポットもあまりないので(独断と偏見)やることがなくなってしまった。
事前に知ってたのだが、ラオスには日本をイメージした銭湯があるなでそこまで行き暇つぶしーーーー。
ショッピングモールの近くに止まっていたトゥクトゥクの人に声をかけ、交渉をしてその銭湯まで移動。
やっぱり4人は重いからか相当エンジンを唸らせながら走っていた。他にも電気自動車スタイルのトゥクトゥクも走り回っていた。
暇つぶしに選ばれたのはノブ温泉、というところである。
ラオスの街中にいきなり和風チックなお店が。湯温もいい感じ、サウナまであったのでのんびり過ごす。前日はシャワーを浴びたとはいえどっちかというと風呂キャンセル状態に近かったのでここでさっぱりできてよかった。
タクシーに乗ってヴィエンチャンの駅へ戻る。が、道を間違えたらしく生活路地に。すると舗装すらなくなり泥の中をものすごい揺れで進んでいく…
なんとか正しい道へ戻り駅に着いたが駅のロータリーも逆走しててかなりヒヤヒヤしたw
駅の近くから入線を撮れそうだったのでそこで待機。時折晴れ間が覗いたりしてエロ光を期待するも…
現実は甘くはない。残念、ドン曇り。しかしちゃんとアルストムが24系を引いているのは撮れたのでよしとするか…
ちなみにこの列車、寝台車の他に14系の座席車もあり、屋根の形がでこぼこになっているのが面白い。
再び駅へ戻ってきた。かなり大きい駅の割には店がなく、列車も一日二本なので人気が少ない。
出国審査でもちゃんと20バーツ賄賂できっちり取られ、ラオスとお別れ。
ホームに出てきてみると、もう機関車はバンコク側につけられて出発準備完了状態に。
大きく「VIENTIANE」と表示がされており、機関車と客車はいつものタイ国鉄でも見える風景が全然タイ国鉄と違う。
夕陽に24系が照らされている。ああなんという風格か。ブルトレの始発駅という感じがしてとても良い。
17:30、定刻にてカムサワート駅を発車。ゆっくり走り、30分くらいで友好橋に。渡り終えるとほどなくしてノーンカーイに到着。
駅前の食堂にて。
美味しい!何よりこれが100B(500円くらい)なのがとても嬉しい。調子に乗ってオムレツも頼んで二食食べてしまった。
ノーンカーイの駅前。トンブリーもそうだが、結構駅に野犬が住み着いてる。
ホームに戻ると、ノーンカーイからの客車も繋いで15両の長い編成に。いつのまにか寝床もセットされていた。
あまり日本時代の痕跡が多いわけではないが、スイッチ類などに日本語がそのままになっている。しかし「これ」ってどういう意味なんだ…
しばらく同行者とあれこれやっていたが、眠くなってきたので寝床へ。行きは上段だったので、帰りは下段。夜の明かりを眺めながら、眠りにつく。
目が覚めると、バーンパーチー。バンコクの近郊まで来ており、ブルトレの旅もあと僅か。
レッドラインのはじまるランシットあたりで完全に太陽が上がる。
ランシットで寝台が解体され、最後の停車駅ドンムアンに到着。
最後は複々線を走り午前7:30、定刻でクルンテープアピワットに帰着。
ヴィエンチャンまでの往復、1330kmもの長旅だった。日本ではもう消えたブルトレの旅をこうやってタイで味わえて感無量。無事に目的を達成、あとはバンコクでデンシャして帰るだけ。
というわけでお馴染みアソーク駅の踏切へ。
平日の朝っていうこともあってか、かなり交通量が多い。
もう空間という空間にバイクがたまり、列車が通過するのを今か今かと待ち続けている。
どんどん開発が進むバンコク中心部。高層ビルをはじめコンクリートジャングルの風景でもちゃんとタイの客車列車は存在感がある。
撮り終えた後はブルーラインに乗ってバンスーへ。
駅についてみると、時刻表にない列車が入線。よく見ると、すべて荷物車だけで組成された編成。
行先サボを見てみると「スンガイコーロック」。バンコクから1100㎞以上離れた、タイの南の付け根に存在する場所まで運行。
客車から改造された荷物車にてきぱきと荷物を載せていく。貨物列車というよりは荷物列車で、台湾の莒光號の行李車に近いような感じ。
バイクは重いからか、3人がかりで助走をつけて突っ込ませていた。
次いでやってきたのは北線からの普通列車。と、ここで突如牽引してきたアルストムが解放され、駅の構内を通ってどこかへ行ってしまった。いやそんなことある?と思っていたらここからの機関車が連結される。
なんとやってきたのはGEK型。しかもピッカピカ。
これまでナムトク線や主要駅の入替用としてみてきたGEK型はどれもかなり満身創痍って感じだったのでちょっと違和感。
連結を終えるとほんとに何事もなかったかのように終点・フアランポーンへ向けて発車していった。
本当はここバンスーで駅の屋台と一緒に列車を絡めるつもりだったが意外と撮影が難しいことに気づき、作戦変更。
レッドラインとの複々線での撮影を試みる。待つこと20分…
ものすごい音をたててアルストム牽引の客車列車が通過していく。
レッドラインは開業してから2年ほどしかたっていなく、駅や設備などが最新のものになっているのに対しその上を通る列車がドア全開け・非冷房・トイレ垂れ流しの客レというギャップさがたまらん。
ちなみに黄害防止のためにレッドライン区間ではトイレが使用できないらしい。
すぐ下り列車も来るというので撮影。先ほどのGEK牽引の編成が戻ってきた。
ピカピカのGEK型が最新の駅の雰囲気によく合っている。ちなみにフアランポーン発着の普通列車はすべてこの内側線を走行し、ドンムアンを除く全ての駅を通過する扱いになっている。
さて一度ここで撮影を終了してバンコクの中心部へ。向かったのは「プラトゥーナム市場」。
タイ最大の衣料品卸売市場ということでタイ各地で作られた服をはじめ、いろいろな服が所せましとかかっている。
(毎度恒例ストリートビューで失礼)
とりあえずこんな感じ。お店が歩道ギリギリまで出っ張っているうえに大量の人・人・人でまともに歩けたもんじゃない。しかしいろいろな系統の服が格安な価格で販売されており、嫁はここでも服を少々購入していた。
その後はふたたび解散して撮影へ。個人的に気になっていたのが東線の線路横にある「バイヨーク・スカイホテル」というところ。なんと88階建ての巨大ホテルで、そのうち76階には展望台もあるということで、もしかしたらそこから俯瞰して撮れるんじゃないかと…。
500バーツとお高めなのが気になるが、行ってみることにした。
開発著しいバンコク。去年の初回のときにはなかった建物が増えている。
ちなみにこれはパヤータイ駅方面を写した写真。右下のやけに緑が多いところに、東線のパヤータイ駅がある。
反対側を見ると、高速道路の先に東線のマッカサン駅、そしてその左手には広大なタイ国鉄マッカサン工場が広がっている。入替のGEK型、ド派手な塗装をされたダベンポート型機関車(なんと車齢70年越え)、普段見ない貨物用の新型機関車、そして奥には日本から譲渡された男鹿・五能色のキハ40がずらりと改造待ちをしていた。
都会の喧騒をゆっくりと客レが進んでいく。
最後にもう1本。結構編成も長いのだが、屋根と線路の色がかなり近くあまり目立たない所謂「豆粒俯瞰」となってしまった。
ふたたびエレベーターで地上階まで降り、このホテルの最寄りのエアポートレールリンクの駅で撮影することに。
コンクリートジャングルに映える客レ。最後にきたのはラオス国境で見たのと同じ、ライトがLED化されたアルストムだった。
ちょうど隣駅のマッカサンで交換だったので、上り列車も撮影。
これにて今回のタイ国鉄すべての撮影が終了。東線はしばらく列車が来ないのでAELでパヤータイに行き、今日の朝ぶりの全員集合。最後の晩餐へ。
もちろん行くのは約束の地、パヤータイにある「ポーアレストラン」である。
タイと言ったらの飯、ガパオライス!卵がボリューミーで素晴らしい。
そして…
そしてさらにヌードルもいってしまう。これ程よい辛さで、肉ゴロゴロ麺ボリューミーなのでおすすめ。
我々「ポーアレストランでタイ料理を食う」という条件を達成できないと出国できないということに(?)しているので、これにてタイ出国の儀完了。
疲労もあったのではやめにスワンナプーム空港へ。ラウンジでごろごろしていると、あっという間に搭乗時間。
名残惜しいが、帰らねば…
今回はやっと24系に乗る機会に恵まれ、ティップサマイをはじめとした美味しいタイ料理などと共に楽しむことができた。今度タイに行った時には「撮り」の部分では現在絶賛改装中のキハ40やまだいけていない場所での撮影、「乗り」の部分では主に南線の快速についている、非冷房2等寝台車(タイのオリジナル)などに乗って、プーケットやサムイ島を目指してみたいと思う。
タイ国鉄最高!また1年以内に再訪を誓って…
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