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旅行記
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ジャングルに架ける橋 タイ旅行記・タムクラセー編
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前回の続きです。

前日の熱中症もだいぶ回復したので、全員でフアランポーン駅の隣駅であるヨムラート駅へ。
朝の時間帯はフアランポーン発着の普通列車や臨時列車が多いのでそれを狙いに行く。

まず最初に通過したのはフアランポーン6時半発土休日運転のナムトク・フアヒン行の列車。ホームで遊んでいる子供たちの横をスピードを出して通過していった。
この1本の次は、しばらく東線の列車が続くので少し移動。

住宅と森の間をゆっくりとやってくる。フアランポーンとパヤータイという市街地の合間とは思えぬ空間。
路肩にはタイをはじめ東南アジアの代名詞ともいえる「トゥクトゥク」も止まっており雰囲気が大変良い。

反対方向を向くと別の列車が。この列車も東線の下り列車でこの場所で交換する。
左側の機関車のちょっと先にホームっぽいのが見えるが、これが東線のホーム。先ほど撮った気動車が通る北線のホームとはちょっと離れた場所にあり、かなりわかりづらい。
しかも下り列車は配線の都合上ホームにほとんど客車がかからないので1本を除いて全部通過する。

昨日のパヤータイでもそうだが、タイも線路際には結構いろいろな屋台が出ており、美味しそうなものが売っていたりする。

さて、次の列車が今回ヨムラート駅に来た最大の理由。
ホームの横で大量に放し飼いされている鶏の大合唱の中、聞きなれたタイフォンの音がかすかに聞こえてくると…

やってきたのはピカピカのスラントノーズキハ183!
JR北海道で定期運用を終えてから6年、自分が最後に見たのはまだ北斗星が臨時運行していたころだったので9年前。北海道から遠く離れた常夏のタイで活躍する姿をやっと見ることができた。

タイ語で「ヨムラート」と書かれた駅名が、キハ183がタイで走っている何よりの証左。
日本で活躍した車両が海外でも元気に走っているのを見るとやっぱりうれしい気持ちになる。

その後すぐやってきたのは何の因果かこれも日本製のHID形機関車を先頭にした普通列車。
前面の傾斜の感じとかを見るとどことなくDF200形っぽさを感じる。

次にやってきた気動車列車は当駅通過。後追いも撮ろうと思ってカメラを向けたらホームで遊んでいる子供たちがレスしてくれた。

そしたら物珍しさもあってかほかの子供たちに絡まれて写真を撮って!って言われたので撮影してあげることに。時刻表にない機関車の回送がやってきた。結構海外にいくと現地の人に写真を要求されるというのは他の型のサイトでも見たことがあったのだが、なかなかおもしろい。

同行者の方を見てみると、これまた別の方と歓談していたのでそっちに合流。
話を聞いてみると、その方はタイ国鉄に勤務されている方でとても楽しい方だった。タイ国鉄のピンバッジもいただき、同行者含めて全員で記念撮影もできた。帰りがけにインスタグラムのアカウントも交換し、FFの関係となった。素晴らしい。

行きはこれまた時間が読めなかったのもあってタムクラセー川橋梁までGrabで乗り付けることに。
撮影する列車はもうすでに始発駅のトンブリー駅を出ており、経路は違えど追うことになる。 GoogleMapを見ても到着予想時間はほぼ同じ。間に合うのか…?

到着したのが定時よりも後だったのでちょっと心配になったが、待つこと10分くらいで遠くから警笛が!
どうやら追い越したようで一安心…

ものすごくそろりそろりと、止まるかどうかのスピードで慎重に橋を渡っていく…

すごい。すごすぎる。
ただでさえ木造の鉄道橋ってだけでもすごいのにその横にそびえるむき出しの岩壁が迫力を倍増させている。
もともとここを通るナムトク線はかつて日本が戦争の頃にビルマ(ミャンマー)やインドに侵攻する際に突貫で作った物で、この区間は川の横の山を爆破させて線路を通すスペースを作ったからこんな線形になったそうだ。

ご飯を食べにタムクラセー川駅の方へ戻る。

美味しくガパオライスを食べていたらもう2つきてしまった。2つ注文したはずが4つに聞こえていたらしい。異国オーダー、初の失敗!w オーソドックスなタイ料理をいただいたがこれも大変美味しかった。

今度は上り列車の撮影に。
鉄橋の上はもちろん歩いて渡ることができ、たくさんの観光客が線路上で自撮りなどしていた。

岩が突出しており車両限界に干渉しそう…

逆側の光景。綺麗なS字カーブを描いている。
美しい風景の反面、下が結構深くちょっと高所恐怖症が入っているのもあってかなり手汗をかきながら歩いた。
橋を渡り切ってすこしのんびりしていると反対側で客扱いしている列車が。結構乗降に時間がかかり、姿が見えてから3分前後してゆっくり動き出す。

時折橋が振動している音が聞こえてくる。

渡りだしてだいたい3分半で、自分たちの目の前までやってきた。ジャングルに響く警笛の音が美しい…

最後は橋の出口にあった仏様と一緒に。素晴らしい風景をありがとう、と手を合わせて駅までダッシュ!まだ日中だがこの列車がトンブリー行の最終列車なのだ。あと1本あるが、それは途中のノンプラドック駅までしか行かずカンチャナブリでバスへの乗り換えが必須だとのこと。

乗り込んでしばらくするとゆっくり発車。
大量の観光客が降りてきて、バスへ乗り換えたおかげか車内は空席が多かった。メークロンと同じで見どころだけ国鉄に乗ってあとはバスみたいなツアーらしい。

タイの三等車は窓も全開、ドアも全開というワイルドっぷり。
そのおかげか、非冷房でも風が通りとても気持ち良い(昨日の例の2等車とは大違いだ)
全体的にゆっくり走るのかなと思っていたが、タムクラセー川橋梁以外は普通に線路状態も良く普通に80キロ前後くらいで心地よく飛ばしていく。

線路の近くで牛が放牧されていたり。ごくごくまれに家がある以外はキャッサバの畑の中をひたすら突き進んでいく。

窓が全開なおかげでいわゆる「ジャーナル構図」がはかどるはかどる。
というかこの風景はもはや「世界の車窓から」で出てくるレベル、これまでの海外で一番海外に行っている実感が湧いてきた。

やがてそろそろカンチャナブリというところで渡るのが「クゥエー川橋梁」。
「戦場に架ける橋」という映画で一躍有名になった。先ほどのタムクラセー川橋梁のところでも説明したが、ナムトク線のもととなった泰緬鉄道は突貫工事で日本人・連合軍の捕虜・現地の労働者と多数の死者を出しながら完成させた、いわば「負の遺産」としての面も持ち合わせている。改めて平和について考えさせられるところで、今回は寄れなかったがカンチャナブリに行ったときにはもっと深く見てみたいと感じた。

橋梁の横にはSLが。これは日本のC56が泰緬鉄道で使用するために輸出されたもの。ちなみに、大井川鐡道で運行しているC56 44号機もタイ国鉄に軍事供出されて泰緬鉄道区間でも使用されたことがあったりする。その44号機は現在、運休に伴って千頭駅から動けていないようで、早い復旧が待たれる…(復旧した暁にはタイ仕様でも走らせてほしい)

列車はカンチャナブリを発車。ここから南へ進路を変えて進んでいく。
途中駅で、下りナムトク行と交換なので撮影。

まさかのGEA形!現在タイで走っているディーゼル機関車の中で最も古く、多くが入替機として動いている中本線を走るものをみれるとは!
欲を言うなら、この編成もタムクラセーで撮りたかったなあと思ったり。
そしてなによりタブレットキャッチャーが現役なのも新鮮。タブレットそのものは小湊の里見以東とかでも見られるが、通過中にキャッチ!っていうのはもう日本では見られない光景。

乗車から1時間半前後が経ったが、我々一つ誤算をしており飲み物を持たずに列車に飛び乗ってしまい、いくら風通しが良いとはいえ暑いことには変わりなく喉がカラカラだった。
しかしカンチャナブリ含めて駅の停車時間がほとんどなく、外にいって買えるような状況ではない…
トンブリーまであと1時間半以上、なんとか耐えるしかないのかと思っていると…

ノンプラドックの手前から野良の車販の人が乗車!タムクラセーを出てだいたい1時間半、やっと水にありつくことができた!

ナコンパトムを過ぎるとどんどん野良の車販の人が乗車。駅に止まるたびにどんどん乗ってくる、これもとても新鮮な風景。

自分もご飯ものを購入。下側はナンプラーの味付けで程よい辛さ。とてもおいしい。

やがて架線が出現すると、現在のライトレッドラインとの乗換駅であるタリンチャン駅に到着。
ここでクルンテープアピワット・フアランポーン方面とこれから進むトンブリー方面に分かれる。ここまでくれば残り5km。長かった客車の旅も終盤。

それから10分ほどで終着・トンブリーに到着。

終点について一息ついていると爆速で客車の入替が。しかも先ほどまで引いていたカマが入替してるのかなと思ったら、たぶん入替用のGEA形。先ほどまで引っぱってきたカマはどっか行ってしまった。手早すぎる。

3時間半くらいの旅だったが、満足。日本ではイベント列車とかくらいでしか動かないような旧型客車に揺られ、開け放たれた窓から夏を味わう、なんと贅沢な空間か。ちなみにナムトク線は外国人専用運賃が存在し、どの区間のっても一律100バーツ(400円)とられるらしいが、ほぼ全区間乗りとおせば全然安いもの。撮り・乗りともに最高の2日目となった。

この後はGrabを呼んでホテルまで。夜にフアランポーン駅にいきキハ183をみて発狂するのだが、それは次回の方に書こうと思う…。
ご覧いただきありがとうございました。

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